はじめに

はじめに

ドイツ語は文法学習が第一, 発音は二の次, あるいはカタカナ読みで十分と考える人もいますが, 一方で「日本語的な発音を脱したい」,「自分の話すドイツ語に自信を持ちたい」,「きれいな発音でドイツ語の歌を歌いたい」,「詩や童話を朗読で味わいたい」などなど, 発音の習得に意欲を持つ人も少なくないでしょう。
本教材はこのような皆さんのニーズに応えるべく, 初学者から上級学習者までそれぞれの目的に応じてドイツ語の発音を学べる音声専門のモジュール型教材として作成されました。最初から順番に練習してもいいですし, 苦手な音だけを取り出して練習することもできます。詩や文章のメロディを味わいながら, 一緒に声を出して読んだり歌ったりしてみてもいいですね。発音練習は継続が大切です。毎日少しの時間でも続けて取り組んでください。(立川睦美・中川純子)

*本サイトは,『ドイツ語発音・発話徹底ガイド』(郁文堂)を使用している学習者を対象としたウェブ用教材です。ウェブだけで練習することもできますが, 本を読んで知識を身につけてから練習するとより効果的です。   

YouTube channel:ドイツ語発音の森
発音の基本についての動画や発話練習のための動画などを随時アップしています。

ドイツ語発音の森(日本語)

Aussprache und Sprechausdruck des Deutschen(ドイツ語)

別館サイト(授業支援)

ドイツ語を始めてすぐにアルファベットや発音をひと通りマスターできるよう,「基本の発音」のページを用意しました。ドイツ語の授業にもお役立てください。
ネイティブ・スピーカーによる素朴な朗読や歌を楽しめる「発音で学ぼう」もあります。

文の発音

伝えたい内容や感情を的確に表現し, スムースなコミュニケーションを実現するためにも言葉のリズムの習得は欠かせません。「文の発音」では, 平易な例文でドイツ語の文アクセントやイントネーションの規則, および文レベルで起こる音変化について学びます。規則をある程度頭に入れた上でネイティブ・スピーカーの音声を聞き, 例文を何度も音読してください。

1.  アクセント ()

2.  イントネーション ()

3.  イントネーション ()

4.  アクセント ()

5.  音の変化

総合練習1・2・3

単音・音節の発音

「単音・音節の発音」では, 個々の音の出し方を学びます。まずは無意味のつづり字 (意味をなさない音の連続を表す文字列) を見て目的の音を出す練習をします。これらのつづり字は現実の語の一部になっていますので, 発音の練習をしながらドイツ語の語彙のつづりの特徴つかみ, 読める語を増やしていくことができます。チャレンジ!はドイツ語の語彙を用いた発音練習です(母音(3), 子音(2), 子音(4), 子音(6), 子音(8), 子音(9)に付属しています)。音声表記を見ながら正しい音が出せるように練習してください。練習の際は, 少しオーバーなくらい思い切り口を動かしましょう。

音声は発音記号 (国際音声字母 IPA = International Phonetic Alphabet) を使って表記します。最初は難しく感じるかもしれませんが, 慣れれば記号を読んでその音を発音したり, 聞いた音声をIPAで表記したりすることができるようになります。IPAを知ればドイツ語だけでなく, 他の外国語の発音を学ぶスキルもアップします。

  1.  母音 ()  [iː] [eː] [yː] [øː]

  2.  母音 ()  [ɛː] [aː] [ɛ] [a]

  3.  子音 ()  [m] [n] [ŋ]

  4.  母音 ()  [ə] [ɐ]

   チャレンジ

  5.  母音 ()  [uː] [oː]

  6.  母音 ()  [ɪ] [ʊ] [ʏ] [ɔ] [œ]

  7.  母音 ()  [a͜ɪ] [a͜ʊ] [ɔ͜ɪ]

  8.  子音 ()  [l] [ʁ]

   チャレンジ

  9.  子音 ()  [p] [t] [k]

10.  子音 ()  [b] [d] [ɡ]

   チャレンジ

11.  子音 ()  [f] [v]

12.  子音 ()  [s] [z] [ʃ]

   チャレンジ

13.  子音 ()  [ç] [x]

14.  子音 ()  [h] [j]

   チャレンジ

15.  子音 ()  [t͜s] [t͜ʃ] [p͜f]

   チャレンジ

総合練習1・2・3

リズム練習

「ドイツ語らしい発音」「伝わる発音」をめざし, 文レベルでドイツ語のリズムをつかむ練習をします。

リズム練習

文章の発音

「文章の発音」では, ドイツ語の詩と童話を題材に, ドイツ語で書かれた文章を人に読み聞かせる際の基本的な技法を学びます。話す速度や音量をコントロールする, 感情を豊かに表出する, 聞き手の反応を見ながら話すといった朗読法の基本を知ると, 日常的なコミュニケーションの中でも効果的な発話ができるようになります。また, 相手の発音や話し方にも注意が向くようになり, 自然と聞き取り力もアップします。

1.  言葉のまとまりを意識する

2.  声の上げ下げに気をつける

3.  ポーズの入れ方を工夫する

4.  声の大きさや速さを調節する

5.  韻律を意識する

その他

朗読してみよう

歌ってみよう

主な吹き込み者

Debora Diehl

Oliver Führmann

Anneke Pogarell

吹き込み者の紹介

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